ブレイクアウトルーム機能を使えば、大人数のGoogle Meet会議を少人数のグループに分割し、より集中した議論を行うことができます。ワークショップやチーム研修、オンライン授業などで、参加者を個別のルームに分けて話し合い、最後に全員でメインルームに戻るという流れを作ることで、単なる会議よりもはるかに生産的な時間を生み出せます。
本ガイドでは、Google Meetのブレイクアウトルームについて、作成方法からセッション中の管理、トラブル対応、そして欠席者のための録画方法まで、知っておくべきすべての情報を網羅しました。
Google Meetのブレイクアウトルームとは?
Google Meetのブレイクアウトルームは、会議のホストが通話中に作成できる「サブ会議室」です。参加者は小グループに分かれ、プライベートな会話や課題解決、共同作業を行うことができます。セッション終了後は、全員が自動的にメインの会議室へ戻ります。
この機能は、Google Workspace Business Starter以上のプランで利用可能です(個人の無料Gmailアカウントでは利用できません)。
主な仕様まとめ:
- 最大ルーム数: 1会議につき最大100ルームまで
- 1ルームあたりの参加人数: 会議全体の参加上限に依存(Business Plusプランでは最大500名)
- タイマー機能: ホストが時間を設定し、自動的にルームを閉じることが可能
- モデレーター権限: ホストや共同ホストは、どのルームにも自由に出入りでき、全ルームへの一斉メッセージ送信や、全ルームの強制終了が可能
- モバイル対応: AndroidやiOSの参加者もブレイクアウトルームに参加可能(ただし、ルームの作成はPCからのみ)
Google Meetでブレイクアウトルームを作成する方法
ステップ1:会議を開始または参加する
Google Meetを開き、会議を開始します。ブレイクアウトルームは会議中のみ作成可能です。Googleカレンダーで事前に設定しておくことはできません。
ステップ2:ブレイクアウトルームパネルを開く
会議が始まったら、画面下のツールバーにある「アクティビティ」アイコン(図形が重なったアイコン)をクリックし、「ブレイクアウトルーム」を選択します。
アクティビティアイコンが表示されない場合は、以下を確認してください:
- Google Workspaceアカウントでログインしているか(無料の個人用Gmailではないか)
- 会議のホストまたは共同ホストであるか
- 管理コンソールで組織のブレイクアウトルーム機能が有効になっているか
ステップ3:ルーム数を設定する
パネル内で作成したいルーム数(1〜100)を選択します。Google Meetが自動的に参加者を均等に割り振ります。ドラッグ&ドロップで特定のメンバーを別のルームへ手動で移動させることも可能です。
特定のグループを作りたい場合は、開始前に手動で調整しましょう。
ステップ4:タイマーを設定する(オプション)
「タイマーを設定」をオンにすると、セッションの時間を指定できます。カウントダウンがゼロになると、参加者に30秒前の通知が届き、自動的にメインルームへ戻されます。手動でルームを閉じる手間が省け、進行管理がスムーズになります。
ステップ5:ルームを開始する
「ルームを開始」をクリックすると、参加者がそれぞれのグループに振り分けられます。パネルには各ルームの状況と参加者名が表示されます。参加者にはルームへの参加を促すポップアップ通知が届きます。
セッション中のブレイクアウトルーム管理
ルーム開始後も、ホストはメイン画面から以下の操作を行えます:
- ルームへの参加: ルーム名をクリックして「参加」を押すと、そのグループの会話を聞いたり、議論に加わったりできます。
- 全ルームへのメッセージ送信: パネル下部の「メッセージを配信」欄から、全ルームにテキスト通知を一斉送信できます(時間制限の警告や指示出しに便利です)。
- 参加者の移動: 誤ったグループにいるメンバーをドラッグ&ドロップで別のルームへ移動できます。
- 全ルームを閉じる: 「ルームを閉じる」をクリックすると、すべてのセッションが終了し、全員がメインの通話に戻ります。
また、参加者がルーム内で「助けを求める」をクリックすると、ホストに通知が届き、そのルームへ移動するよう促されます。
Google Meetのブレイクアウトルームを録画する
よくある質問として「ブレイクアウトルームを録画できるか?」という点がありますが、結論から言うと、各ルーム内で個別に録画を開始する必要があります。
手順は以下の通りです:
- 共同ホスト(メインホスト以外)が各ブレイクアウトルームに参加する
- 共同ホストが各ルーム内の「アクティビティ」メニューから録画を開始する
- 各ルームごとに録画ファイルが生成され、Googleドライブに保存される
メイン会議の録画データには、ブレイクアウトルーム内の音声や映像は含まれません。この点は非常に混同しやすいため注意が必要です。
ワークショップや研修などで頻繁にグループワークを行うチームにとって、この録画プロセスを自動化することは、管理コストの削減に大きく貢献します。
Record Meetingは、Google Meetの通話を自動文字起こし・AI要約付きで録画します。ブレイクアウトルームの議論内容も検索可能な状態で保存されるため、会議後の振り返りが劇的に効率化されます。
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Google Meetの録画オプションに関する詳細は、Google Meetの録画方法ガイドをご覧ください。
ブレイクアウトルームを成功させるためのヒント
円滑なセッション運営のために、以下のコツを活用してください:
- 各ルームにファシリテーターを置く: 事前に各グループから1名、進行役を選出しておくと、ホストがすべてのルームを回る負担が軽減されます。
- 時間警告に配信機能を使う: 終了5分前にメッセージを一斉配信し、まとめの時間を確保するよう促しましょう。
- グループを少人数にする: 3〜5人が理想的です。人数が多いと発言者が偏る傾向があります。
- 資料を事前に共有する: Googleドキュメントやスライドのリンクを、ルーム開始前にチャットで共有しておきましょう。
- 戻った後の活動を計画する: 全員がメインルームに戻った際、各グループから60秒で要約を発表してもらう時間を設けると、議論の熱量を維持できます。
- 事前にテストする: 大規模な会議の前日には、同僚とルーム作成の権限や操作感を確認しておきましょう。
チームの定期的なトレーニングについては、リモートチーム向けGoogle Meet録画活用術も参考にしてください。
モバイル端末での参加について
AndroidやiOSの参加者もブレイクアウトルームに参加可能です。ホストがルームを開くと通知が届き、「参加」をタップするだけで入室できます。カメラ、マイク、チャット機能も通常通り利用可能です。
ただし、モバイル端末からブレイクアウトルームを作成することはできません。ルームの作成やタイマー設定、参加者の管理には、PCのブラウザ版Google Meetが必要です。
ホストを務める際は、必ずPCから参加するようにしましょう。
トラブルシューティング:ブレイクアウトルームが使えない場合
機能が表示されない、または起動しない場合は以下をチェックしてください:
- アカウントの種類: 無料の個人用Gmailでは利用できません。Google Workspaceアカウントでログインしてください。
- ホスト権限: ホストまたは共同ホストのみが作成・管理可能です。
- 管理者の制限: 組織の管理コンソールで機能が無効化されている可能性があります。IT担当者に確認してください。
- ブラウザの更新: Chrome、Firefox、Edgeを最新バージョンに更新し、ページを再読み込みしてください。
- 参加者がルームから出られない: ホストのパネルから手動で移動させるか、全ルームを閉じて強制的に戻してください。
- 音声が録画されていない: 各ルーム内で個別に録画を開始したか確認してください。
FAQ
まとめ
Google Meetのブレイクアウトルームは、活気あるコラボレーションを生み出す強力なツールです。タイマーやメッセージ配信、ルーム移動機能を使いこなせば、密度の濃いワークショップを実現できます。
録画の際は、各ルームで個別の操作が必要になる点に注意してください。頻繁にセッションを行うチームには、Record Meetingのようなツールを活用して、自動文字起こしや要約で振り返りを効率化することをおすすめします。
さらに生産性を高めたい方は、Google Meetの文字起こし活用術やリモート会議の効果を高める方法もぜひチェックしてみてください。